ヴァーラーナスィー(ベナレス)  Varanasi in India
インド紀行 (6)
 
 

 愈々母なる聖河ガンガーにて沐浴したいとやって来た。しかし、日本人が荷物を置き沐浴するには危険すぎる場所であることが分った・・・・。

 止むなく隣で沐浴する ヒンドゥー 教徒とは対照的に足洗いをするだけとなってしまった。

 ガートには多くの人々がインド中から集まる。

ヒンドゥー教では、ガンガーの聖なる水で沐浴すればすべての罪が浄められ、ここで死を迎え灰となりガンガーに流されれば、輪廻から解脱できると考えられている。

 ちょうどマニカルニカー・ガートの寺院にて半年に一度高僧が来て死者を弔う儀式ターラカ・マントラがあるということで、大勢の人たちで混雑する参道を最奥まで行くが日本人は入れないということで断念してしまった。残念だ。

 ガンガーの川面の清々しさと人々の熱気に満ちた独特な香辛料の芳香、そしてゴミと牛糞などの臭い、また喧騒は行かなくては分らないであろう。

 ここでは日本人にも多く会うことが出来た。

みんな生き生きとしている。2人づれの女性はニューデリーの友達と一緒に訪れていた。

 私たちもはじめにガンガーを眼窩に臨んだ時は期待と興奮でこころ踊っていた。休憩場所を探そうとガートの狭い路地を彷徨いながら訪ね歩く間に、半日も経っていないにもかかわらず、帰りたくなるぐらいの不安と焦燥感に襲われ、ホテルでゆっくりと昼食し休憩することも忘れ、オートリクシャーでVanarasi R.S に向かった。

 駅前は行き倒れ状態の人や家畜、痩せた犬や物乞い 、また列車待ちの人たちなどであふれかえっている。

 幸い外国人専用予約待合室が準備されており、日本人を含む多くの欧米人達が避難するかように肩をならべ休憩していた。大半は東のコルカタへ向かう旅行者達である。

 私たちは反対に西行き夜行特急 

  MARDAR.EXPRESS17:20発でTaj MahalのあるAgraに向かう。

 ここで会った日本の学生達は大半、デリーの旅行社で法外な周遊券を買わされていた。そして、最低でも一度や二度はインド病という下痢や腹痛に悩まされたと言っていた。彼ら達はインドへ来て艱難辛苦し、大変逞しく成長したと思われる。

 インドは日本人には非常に厳しい国なのであろうか。それとも我々の国が平和で社会秩序も安定し、衛生状態の良い特別な国なのだろうかと考えさせられる。これが国際常識なのだ。

 あらためて、日本国は美しくすばらしい国であることを実感し、すべてに感謝をする。 

 コルカタはもっと状態がヒドイと云われている。 彼ら達の無事を祈ろう。





Cool & Lucks Takasago

 

 
ガンガーの沐浴    Purification of Ganga